●神様
神様は見ているって・・・・・ことでしょうか。
【サイパン3日=寺沢卓】米ロサンゼルスで81年に起きた銃撃事件に関連して殺人容疑で逮捕された輸入雑貨会社元社長の三浦和義容疑者(60)の身柄移送をめぐる審理が行われた。三浦元社長の弁護側は派手なアクションを織り交ぜて北マリアナ諸島の条例を引っ張り出して「逮捕状なしに違法に逮捕された」として、強硬に即時釈放を求めた。カリフォルニア州への移送を拒否する申請書も正式に提出。徹底抗戦の意向で、三浦元社長のサイパンでの裁判は長期化の様相を呈してきた。
三浦元社長の主任弁護士ブルース・バーライン氏(43)がサングラスを外して入廷した。すでに着席していた三浦元社長と笑顔でガッチリ握手した。審理が始まると表情は一変。検察側の説明中も座らずに立ったまま。左手をポケットに突っ込み、口を「へ」の字にして顔をしかめた。右手を横に大きく広げて、検察側に身を乗り出すパフォーマンスも見せつけた。
身ぶりだけではなく、パソコンの資料データを巨大スクリーンに映す用意をしていた。しかし、デビッド・ワイズマン裁判長から「今日はいいだろう」とやんわり却下された。それでも、攻撃の手は緩めなかった。
「容疑者の引き渡し」に関連する北マリアナ諸島の条例6914条などに基づき「ミウラさんは2月22日に逮捕状もなく逮捕された。法的根拠がない。すでに収容されて11日だ。ミウラさんはすぐ釈放されるべきだ」と三浦元社長を「ミウラさん」と強調して呼びながら、保釈ではなく即刻の釈放を訴えた。
対する検察側は88年に出された逮捕状や、逮捕に立ち会った検察官が証言した書面を提出しているなどとして手続きは適正と静かに反論した。
今回の審理は約20分で閉廷したが弁護側は、判決が確定した事件で再び罪に問われない「一事不再理」を訴えており、徹底抗戦する構えで、ロスへの移送期日は見えてこない。バーライン氏は審理終了後の記者会見で「(元社長は)ロサンゼルスからの要請だけを根拠に拘束され、サイパンを管轄する州知事や判事は逮捕状を一切出していない」と指摘。拘束は違法として移送拒否と釈放の要求が認められることに自信を示した。
この日、バーライン氏は収容施設に戻った三浦元社長と再び面会し約1時間、今後について話し合った。「ミウラさんは元気だよ。ただ、毎日飲んでいる薬があって、そのことを心配していた。薬の種類はノーコメントだ」と話した。そのほかに三浦元社長は「日本語の本を読みたがっている」と語った。最後は三浦元社長が本以外で望んでいることを問われ「そりゃ、出たがっているよ」と白い歯を見せて会見を終了した。
[2008年3月4日9時42分 紙面から]


